ライフジャケットの常時着用!
携帯電話などの連絡手段の確保!
救助要請など海のもしもは118番!
小樽海上保安部では、積丹町・神威岬灯台の業務支援活動等に係わり、灯台にゆかりのある三浦和敏氏、吉田好雄氏、新井田優幸氏、新井田孝氏の4名の方に、神威岬灯台点灯130周年を記念し、神威岬灯台の名誉灯台長の称号を小樽海上保安部長から授与することとし、11月22日(木)午後2時から積丹町総合文化センターにて、授与式が行いました。現在、神威岬灯台は「積丹ブルー」の海が一望出来る灯台として、年間約30万人の観光客が訪れる名所となっております。 神威岬灯台は、昭和35年に無人化されるまで、「灯台守」とその家族が滞在して灯台業務を行っていました。当時、同灯台の進入路は狭く通行困難な道で、灯台守の生活は地域住民からの協力・支援が不可欠なものとして成り立っていました。 このような中、三浦和敏氏、吉田好雄氏、新井田優幸氏は、地元の郵便局員として、灯台まで片道約4キロの険しい道のりをほぼ毎日徒歩で郵便配達し、灯台守の支えとなって頂きました。冬場はそりに荷物を積み、腰まで雪に没しながら手で雪をかき分けて進んだということです。名誉灯台長を授与された吉田氏は、「配達に行くといつも灯台長らが温かく出迎えてくれた。外の世界と閉ざされた生活で、手紙を待ち望んでいたのでしょう。苦労した甲斐があった。」と喜んでおられました。新井田孝氏は、本業が電気工事業であることから、昭和36年頃から神威岬灯台のメンテナンス工事に数多く従事されました。さらに平成21年からは、ボランティアとして神威岬周辺の密漁監視と遊歩道の整備を行って頂きました。 また、授与式の後に、神威岬灯台130周年記念として「喜びも悲しみも幾年月」の映画上映会を実施し、積丹町内外の約100名の方々が観賞されました。観賞された皆様は、懐かしい時代に生きる主人公と自身を重ね合わせ、映画終了時には拍手が起こりました。 |
授与式集合写真(下段左から三浦和敏氏、吉田好雄氏、新井田孝氏。上段右から二人目は積丹町長。 新井田優幸氏は所用のため欠席。) 小樽部長から名誉灯台長の称号を受け取る三浦和敏氏 |